ECサイト売上高TOP300サイトの表示スピードと「コアウェブバイタル」を計測！ TOP3は家電カテゴリー【2022年データ】
計測回数33万回超のデータから見えてきた真実！勝手にスピードテストシリーズ（8回目）
2021年6月中旬より始まった、Googleのコアウェブバイタル(Core Web Vitals）のスコア化。この指標は、検索結果への影響が予見され、すでに1年半近くが経過しました。「WEB表示スピード研究会」にも、表示スピードの課題や悩みの声は、この一年で様代わりしました。
恒例となる「勝手に表示スピード」の調査計測シリーズですが、対象を大きくECトップ300に広げ、スコアもコアウェブバイタルの分析に注力してみました。
筑波大学ビジュアリゼーションとインタラクティブシステム研究室の協力を得て、ECサイトにおける「ページ表示から始まる購買、顧客体験」の定量評価を、総合スコアの大小で可視化しました。
併せて、今回の計測データ取得も、計測ツールのSpeedCurveを利用して、従来の計測回数の約4.3倍となる、約33万回に計測試行回数を増やし、「より精緻なデータの計測、分析、洞察」を行うようにしました。
CoreWebVitas総合スコアについて
WEBサイト表示スピード研究会で、独自指標を用意しました。Googleのページスピード/コアウェブバイタルなどの指標を計測できるツール「Lighthouse」の計測ロジックを参考にLCP、TBT、CLSの3指標を重みづけ(=ウェイト配分）を行った、WEBサイト表示スピード研究会の独自の評価指標で、具体的なコアウェブバイタル基準値、指標配分は以下の表に基づく内容です。
コアウェブバイタルのスコアを参考に良好/Good(90-100)、要改善/Need Improvememt(50-89)、重大問題である状態/Poor（0-49）と定めています。
今回のランキングは、このコアウェブバイタル総合スコアを元に、分析、洞察を進めました。
※LightHouseV8 仕様参考)web.dev
(https://web.dev/performance-scoring/?utm_source=lighthouse&utm_medium=lr#lighthouse-8)
さっそく、EC300の33万回超の計測データから見えてくる事実と傾向を見ていきたいと思います。
総合スコアが高い ベスト20位のランキング
（CAP）コアウェブバイタル総合スコアランキングの高い順にベスト20位のWEBサイトのランキングを表示。
3指標、LCP、FID(TBTでの代替え指標)、CLS、コアウェブバイタル総合スコアを記載しました。
ベスト20のECサイト全体トレンドは？
コアウェブバイタルの3指標がすべて良好(オールグリーン)！！
ここまでコアウェブバイタルスコアのコンディションを揃ってきている理由は「ライバルに負けてはSEOが負ける」～競合する業種における検索キーワードが多いケースでは、表示スピードはSEOランキングを決めるタイブレーカーだ、となることを各社は事前に予測判断しているのでしょう。Googleはこのあたりのメカニズムは明らかにしていません。
そもそも家電カテゴリーというのは、SEO対策が最も重要な業種です。表示スピードでビハインドを背負うと、ほかのSEO対策を行ったとしても、このビハインドを取り戻すのは難しいと考えられるからです。
さらにベスト20の全体傾向を見ていくと。以下３つのポイントをきっちり高いレベルで対策していることがわかります。快適なWEBを目指し、ECサイトの購買、顧客体験の最適化を図っていることがわかります。
ポイント①：LCP 2.98/sec以内を実現している。
=>ブラウザの体感表示スピードがストレスが少ない状態。
ポイント②：TBTを431/msecに抑えている。
=>ページ表示後の、スクロール、クリック操作などのユーザ操作にストレスが無い状態。
ポイント③：CLSスコアを0.1以下に抑えている。
=>ページ表示時の、レイアウトズレ、広告にメインコンテンツが隠れる等、視認性ストレスが無い状態。
【サイト調査実施】
監修／株式会社ドーモ 占部雅一 計測実施/畑山慎治(株式会社ドーモ)、分析・考察レポート／種村和豊（WEBサイト表示スピード研究会主催）
分析・協力／筑波大学ビジュアリゼーションとインタラクティブシステム研究室(三末和男 博士（工学）、三浦志菜/同研究室所属)
こちらは、ネットショップ担当者フォーラム掲載記事の抜粋になります。
本文すべての内容は以下よりご覧ください。
https://netshop.impress.co.jp/node/10452
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